ティアフォー、日本の空港向け自動運転バスプロジェクトにおけるサイバーセキュリティパートナーとしてPlaxidityXを選定
PlaxidityXは自動車向けサイバーセキュリティの専門知識を提供し、ティアフォーの自動運転ソフトウェアの国連規則UN-R155の準拠を支援
イスラエル・テルアビブ[2025年5月21日]— プラクシディティエックス(以下PlaxidityX)は本日、オープンソースの自動運転ソフトウェアの開発を主導するディープテック企業である株式会社ティアフォー(以下ティアフォー)に対し、サイバーセキュリティコンサルティングサービスを提供していることを発表しました。
2024年6月、ティアフォーは、日本国内の空港におけるターミナル間旅客輸送を目的とした低速自動運転バスの実証実験を行う政府のプロジェクトに採択されました。ティアフォー製 の「Minibus」を使用したサービスの実証実験開始にあたっては、国連規則UN-R155およびISO/SAE 21434標準への適合を証明することが重要な前提条件となっていました。
ティアフォーはこの要件に対応するため、コンプライアンス関連のコンサルティングで実績がある自動車サイバーセキュリティの専門家との連携を検討していました。その結果、「豊富な経験と信頼、サイバー分野における専門性を評価し、PlaxidityXを選定しました。特に、初期の事前評価段階においてPlaxidityXのチームが示した技術的な能力と規制に関する深い知見により、自信をもって次のステップに進むことができました。」と、ティアフォー のサイバーセキュリティ担当のマネージャーである伊藤 史人氏は述べています。
PlaxidityXは、ティアフォーのサイバーセキュリティ対策の現状と規制要件とのギャップ分析を実施し、その結果を踏まえ、特定されたギャップを解消するためのカスタマイズされたサービスパッケージを提案・提供しました。このパッケージには、サイバーセキュリティプランの策定、脆弱性監視やインシデント対応といった継続的サイバーセキュリティ活動、サイバーセキュリティ・インターフェース・アグリーメント(CIA)、テスト計画、TARA(脅威分析およびリスク評価)支援、サイバーセキュリティケースおよび検証レポートの作成支援などが含まれます。
このプロジェクトを約3か月間で完了させ、すべての成果物は空港当局による審査準備の支援のため、ティアフォーに提出されました。プロジェクトは主に日本国内のPlaxidityXサイバーセキュリティ専門チームが実施し、ティアフォーからの要望への迅速な対応、円滑なコミュニケーション、納期管理を行いました。
このプロジェクトの成功を受け、ティアフォーは現在、サイバーセキュリティマネジメントシステム(CSMS)の構築・導入支援についてもPlaxidityXに依頼しています。
PlaxidityXの日本カントリーマネージャー、後藤 朝之は次のように述べています。「ティアフォーから今回の自動運転プロジェクトのパートナーとして選定いただいたことを大変光栄に思います。サイバーセキュリティ法規や標準への適合は、今や事業の成功に欠かせない要件です。今回のサイバーセキュリティプロジェクトの完了および進行中のCSMSプロジェクトを通じて、ティアフォーは自社の自動運転車両が最高水準のサイバーセキュリティ基準に沿って開発されていることを確信して頂けると思います。」
ティアフォーについて
TIER IV(ティアフォー)は、「自動運転の民主化」をビジョンとし、世界初のオープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を主導するディープテック企業として、自動運転システムの社会実装を推進しています。「Autoware」を活用したソフトウェアプラットフォームを自社製品として提供し、これらの製品を基盤に市場の需要に対応したソリューションを展開しています。「Autoware」が生み出すエコシステムを通じて、世界各地のパートナーと協力して自動運転システムの可能性を拡大し、より良い社会の実現を目指しています。
PlaxidityX(プラクシディティ エックス)について
PlaxidityX(プラクシディティ エックス)はArgus Cyber Security Ltd.(アルガスサイバーセキュリティ)として創業しており、モビリティ向けサイバーセキュリティのグローバルリーダーです。自動車メーカー、モビリティメーカー向けにDevSecOps、車両セキュリティ、フリートプロテクションのテクノロジーとサービスを提供しています。PlaxidityXのソリューションは、自動車のコンポーネント、ネットワーク、フリートがそのライフサイクル全体を通じて安全で規制に適合できるよう支援しています。
PlaxidityXのイノベーションとソリューションは、数十年にわたるサイバーセキュリティと自動車に関する研究に基づいており、取得済みと申請中を合わせて80件以上の特許を保有しています。2014年に設立され、PlaxidityXは本社をイスラエルに構え、米国、ドイツ、フランス、日本、韓国、ポーランド、インドに拠点を展開しています。