
GlobalLogicとPlaxidityXがパートナーシップを締結し、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)の開発サイクルのセキュリティ強化と効率化を実現
PlaxidityXの DevSecOps Platformが GlobalLogic の SDV Cloud Frameworkに統合されます。自動車メーカーはこれを活用することで、開発ライフサイクルのあらゆる段階でセキュリティを確保することが可能になります。
イスラエル・テルアビブおよび米国カリフォルニア州サンタクララ、2025年6月26日 — 自動車向けサイバーセキュリティの世界的リーダーである プラクシディティ エックス(PlaxidityX)は本日、日立グループの企業であり、デジタルエンジニアリングのリーダーでもある GlobalLogic との戦略的パートナーシップを発表しました。この提携により、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)向けの統合された安全な開発環境の提供が可能になります。この協業は、OEM およびTier 1 サプライヤーが開発ライフサイクルを加速し、エンジニアリングコストを削減するとともに、すべての車両ソフトウェアが高いセキュリティ基準を満たすことを目的とした、一貫した SDV クラウドフレームワークの構築を目指しています。
過去 10 年間で、自動車業界は大規模なデジタル変革を遂げてきました。現在では、ほとんどの車両にコネクティビティ機能が備わっており、利便性、エンターテイメント、安全性を提供するソフトウェア機能を搭載しています。一方で、こうしたテクノロジーは車両をより大きなサイバーリスクにさらすことにもつながっています。
ソフトウェア開発の時間とコストを削減するという目標をさらに推進するために、GlobalLogic は PlaxidityX を SDV 開発のプリファードセキュリティパートナーとして選定しました。このパートナーシップを通じて、PlaxidityX の DevSecOps プラットフォームが GlobalLogic の SDV Cloud Framework に統合されることになります。GlobalLogic のフレームワークは、SDV のプロジェクトに必要なすべてのソフトウェア開発リソースのデプロイメントを効率化するために設計されたインフラストラクチャ管理ソリューションです。これにより、オンプレミスの実機へのシームレスなアクセスを備えたクラウドベースのエンジニアリング環境が実現し、このパートナーシップにより実現した DevOps のベストプラクティスによりテストの自動化とソフトウェアの継続的な更新を実現し、SDV の市場投入までの時間を加速します。
「PlaxidityXのDevSecOps機能を当社のSDV Cloud Frameworkのあらゆる層に統合することで、セキュリティを強化し、自動車のセキュリティ規制を遵守するだけでなく、開発期間を短縮し、コスト削減も実現できます」と、GlobalLogic のオートモーティブ & インダストリアル ビジネス担当グループ・バイス・プレジデント兼ゼネラルマネージャーである Ramki Krishna 氏は述べています。「これは安心感、信頼性、適応性を基盤から構築することであり、急速に進化する自動車エコシステムにおいて、当社の製品を使用したソフトウェア・デファインド・ビークルがセキュリティ面において一歩先んじることを保証するものです。」
PlaxidityXの DevSecOps プラットフォームは、ソフトウェア開発ライフサイクルのあらゆる段階においてセキュリティプラクティスの統合を自動化します。このプラットフォームには、TARAプロセスの自動化ツール、コード解析および脆弱性スキャン、セキュリティテストの自動化、そしてサードパーティ製ソフトウェアのコードスキャン機能が含まれています。開発パイプラインにセキュリティチェックを継続的に組み込むことで、開発者は早い段階でソフトウェアの脆弱性を特定・修正し、量産環境での脆弱性発見に伴う高コストを回避できます。
「GlobalLogicのSDV開発におけるプリファードセキュリティパートナーに選ばれたことを誇りに思います」と、PlaxidityXの製品・戦略担当VPであるRan Ish-Shalom 氏は述べています。「PlaxidityXのDevSecOpsプラットフォームを活用することで、GlobalLogicのSDV Cloud Frameworkはソフトウェア・デファインド・ビークルの開発を大きく進化させることができます。従来の縦割りのプロセスに頼るのではなく、クラウドネイティブの原則とDevSecOpsの手法を単一かつ一貫した環境に融合させているからです。」
GlobalLogicについて
GlobalLogicは、日立グループの一員であり、世界最大級かつ最先端の企業に信頼されているデジタルエンジニアリングパートナーです。2000 年以降、デジタル革命の最前線に立ち、革新的かつ広く利用されるデジタル製品や体験の創出を支援してきました。現在も引き続き、インテリジェントな製品、プラットフォーム、サービスを通じて、クライアントのビジネス変革や業界再定義に貢献しています。詳細は www.globallogic.com をご覧ください。
PlaxidityXについて
PlaxidityX(プラクシディティ エックス)はArgus Cyber Security Ltd.(アルガスサイバーセキュリティ)として創業しており、モビリティ向けサイバーセキュリティのグローバルリーダーです。自動車メーカー、モビリティメーカー向けにDevSecOps、車両セキュリティ、フリートプロテクションのテクノロジーとサービスを提供しています。PlaxidityXのソリューションは、自動車のコンポーネント、ネットワーク、フリートがそのライフサイクル全体を通じて安全で規制に適合できるよう支援しています。
PlaxidityXのイノベーションとソリューションは、数十年にわたるサイバーセキュリティと自動車に関する研究に基づいており、取得済みと申請中を合わせて80件以上の特許を保有しています。2014年に設立され、PlaxidityXは本社をイスラエルに構え、米国、ドイツ、フランス、日本、韓国、ポーランド、インドに拠点を展開しています。