
デロイト・スペインとPlaxidityXが提携し、革新的な自動車向けサイバーセキュリティソリューションを提供
進化するサイバー脅威からコネクテッド車両を守る最先端のサイバーセキュリティソリューションを戦略的パートナーシップにより市場へ提供
イスラエル・テルアビブ、2025年3月18日 – 自動車向けサイバーセキュリティの世界的リーダーであり、拡張型検知・対応(XDR)ソリューションおよびサービスを提供するPlaxidityX(プラクシディティ エックス、旧Argus Cyber Security)と、マネージドセキュリティサービスのグローバルリーダーであるDeloitte(デロイト)は、革新的なエンド・ツー・エンドの車両セキュリティオペレーションセンター(VSOC)ソリューションを提供するために提携しました。このソリューションは、より広範な攻撃対象領域において高度かつ頻発するサイバー脅威に対し、包括的な防御を実現します。
本提携は、両社の強みを融合し、自動車メーカーがサイバーセキュリティ耐性を強化するための大幅なアップグレードとなる包括的なマネージドXDRソリューションを提供します。デロイトは、全世界で35,000人以上のサイバーセキュリティ専門家を擁し、Gartnerの2024年市場シェアレポートで収益ベースのセキュリティサービスプロバイダーNo.1に選出された実績を誇っており、その卓越したVSOCの専門知識を活用します。これに、現在世界で7,200万台以上の車両を保護している採用実績/予定のある自動車向けサイバーセキュリティソリューションであるPlaxidityXの最先端XDR技術が組み合わされます。
「PlaxidityXは、業界随一のサイバー技術とAIの活用力、そして深い専門知識を備えており、市場の他のベンダーとは一線を画しています。」デロイト・スペインのオートモーティブ・サイバー・リードであるJuan Antonio Santos Gonzalez氏はこう述べています。「同社のXDR導入における実績は確かなものであり、すでに7,200万台以上の車両に展開されている車載型侵入検知ソリューションとともに、当社のOEM顧客にとって強固なサイバーセキュリティをシームレスに実現する方法を提供します。」
コネクテッド化が進み、ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)やその組み込みシステムがますます高度化しており、従来のIT SOC(セキュリティオペレーションセンター)モデルでは、車両の専門的なコンポーネントや通信プロトコルを標的とするリスクに対応することが困難になっています。この複雑な自動車エコシステムを保護するために、自動車メーカーには業界特有の専門知識と、急速に変化する車両ソフトウェアの継続的な監視が求められています。さらに、自動車向けサイバーセキュリティ規制(UNR 155やISO/SAE 21434など)は、車両のライフサイクル全体にわたり、フリート全体の脆弱性や攻撃を適時かつ詳細に監視することを義務付けています。
これらの課題に対応するため、自動車メーカーには、リアルタイムのデータ収集、自動車特有の脅威インテリジェンス、そして専門的な対応プロトコルを備えた専用のVSOC(車両セキュリティオペレーションセンター)が必要であり、これにより、車両の運行と乗員の安全を守ります。VSOCは、車両アーキテクチャやコネクティビティの複雑性に特化して対応することで、より迅速かつ正確な脅威検知、迅速な対処、そして強固なコンプライアンス対応が可能になります。
このため、デロイトとPlaxidityXは、次世代のフルマネージドVSOCサービスを提供するため提携しました。デロイトが持っている実績ある24時間365日稼働のグローバル・セキュリティ・オペレーション機能であるECC(EMEA Cybersphere Center)と、PlaxidityXの最先端の自動車向け拡張型検知・対応(XDR)プラットフォームを融合させることで、本提携は自動化されたAI駆動型のソリューションを提供し、進化し続ける自動車サイバー脅威に対する予測的な検知・対応・修復を実現します。さらに、本提携によりVSOCサービスの提供にとどまらず、デロイトはDevSecOpsや脆弱性管理などの革新的な車両サイバーセキュリティソリューションの策定・提供も可能となります。これにより、デロイトのサービスポートフォリオが拡大し、新たな脅威への対応力を強化するとともに、自動車業界の進化するニーズに応える体制をさらに強固なものとします。
OEM顧客は、本提携を通じて両社が有する高度な自動車分野の専門知識の恩恵を受けることができます。PlaxidityXの研究主導型の自動車向けサイバーセキュリティの専門性と、デロイトのSOC管理およびサイバーセキュリティコンサルティングの豊富な経験がシームレスに融合することで、卓越した脅威検知能力、迅速な対応、そして誤検知の最小化を実現します。
本ソリューションの中核を担うのは、PlaxidityXDRです。これは、AI駆動型の拡張型検知・対応(XDR)プラットフォームであり、異常検知、高度な分析、実用的なインテリジェンスを活用し、車両フリート全体の可視性を飛躍的に向上させます。最先端の機械学習モデルを活用することで、PlaxidityXDRはセキュリティインシデントを正確に特定・分析し、デロイトの専門SOCチームによる迅速な封じ込めと修復対応を可能にします。
「PlaxidityXがデロイトの自動車向けサイバーセキュリティの主要パートナーとして選ばれたことを誇りに思います。」PlaxidityXの製品・戦略担当VP、Ran Ish-Shalomはこう述べています。「デロイトは世界最大のMSSP(マネージドセキュリティサービスプロバイダー)であり、多くの主要な自動車メーカーを含む幅広い業界で、卓越したサイバーセキュリティオペレーションを提供してきた確かな実績を持っています。本提携により、当社は大規模なイノベーションを推進し続け、自動車業界の急速に拡大するサイバーセキュリティニーズに応えるという使命をさらに強化することができます。」
Deloitte SpainとEMEA Cybersphere Center について
Deloitte(デロイト)は、公共および民間の組織が、グローバルで絶えず変化する環境の課題に対応できるよう支援しています。そのために、多角的なアプローチを用いてビジネスモデルを変革し、競争力を強化することを重視しています。デロイトは、リーダーシップ、イノベーション、そして優れたプロフェッショナルサービスの提供に対する揺るぎないコミットメントを特徴とし、これまでに数多くの実績を築いてきました。
Deloitte Spain(デロイト・スペイン)は、自動車業界の進化する課題に対応するため、包括的なソリューションとサービスへの投資を通じて、そのコミットメントを改めて強調しています。デロイト・スペインは、サイバーセキュリティを成長、差別化、そして人材の獲得・定着を促進する重要な要素と位置づけており、この重要分野での能力を強化するために戦略的な投資を行っています。
デロイトは、イノベーションと深い業界知識を活用することで、自動車企業がデジタルトランスフォーメーションの複雑さを乗り越え、よりコネクテッド化が進むエコシステムの中でセキュリティとレジリエンスを確保できるよう支援しています。
マドリードに拠点を置くThe Deloitte EMEA Cybersphere Centerは、深い専門知識と最先端技術を結集し、組織がサイバーリスクを予測的に管理できるよう支援することを目的としています。
本センターは、リアルタイムインテリジェンスと統合型サイバー防御ソリューションを活用することで、地域全体のクライアントに対し、サイバー脅威の検知・対応・緩和をサポートします。デロイトのアプローチは、最先端のテクノロジー、優れた人材、そして効果的なプロセスを組み合わせ、ますます高度化する脅威に適応する強固なエンド・ツー・エンドのサイバーセキュリティソリューションを提供することにあります。
PlaxidityX(プラクシディティ エックス)について
PlaxidityX(プラクシディティ エックス)はArgus Cyber Security Ltd.(アルガスサイバーセキュリティ)として創業しており、モビリティ向けサイバーセキュリティのグローバルリーダーです。自動車メーカー、モビリティメーカー向けにDevSecOps、車両セキュリティ、フリートプロテクションのテクノロジーとサービスを提供しています。PlaxidityXのソリューションは、自動車のコンポーネント、ネットワーク、フリートがそのライフサイクル全体を通じて安全で規制に適合できるよう支援しています。
PlaxidityXのイノベーションとソリューションは、数十年にわたるサイバーセキュリティと自動車に関する研究に基づいており、取得済みと申請中を合わせて80件以上の特許を保有しています。
2014年に設立され、PlaxidityXは本社をイスラエルに構え、米国、ドイツ、フランス、日本、韓国、ポーランド、インドに拠点を展開しています。