Marquardt社が、PlaxidityXを脆弱性管理とサイバーセキュリティコンプライアンスの信頼できるパートナーに選定
グローバル自動車Tier1メーカーの全製品ラインにPlaxidityXのSW Supply Chain Securityを導入
イスラエル、テルアビブ、 2024年12月3日 ‐ 自動車サイバーセキュリティの世界的リーダーであるPlaxidityX社と、自動車業界向けメカトロニクスシステムの大手メーカーであるMarquardt社は、Marquardtのサイバーセキュリティ能力を現在よりも一層高めるため、新たなパートナーシップを締結しました。
車両がより接続性をもち、ソフトウェア中心の設計が進むにつれ、自動車関連のソフトウェア脆弱性が増加しています。また、ISO/SAE 21434やUNECE R155などの新しいサイバーセキュリティ規制や標準により、自動車メーカー(OEM)は、車両ソフトウェアの脆弱性を継続的に監視し、検出・対応することが求められています。監視対象には、主にTier1およびTier2サプライヤから提供されるコードも含まれます。
サイバーリスクの低減と規制順守のため、OEMはサプライヤに対し、電子制御ユニット(ECU)のサイバーセキュリティ対策とソフトウェアおよびハードウェアの脆弱性対策を求めています。PlaxidityXが発表した最新の業界調査では、OEMは、平均してソフトウェア開発の33.6%を外部委託している一方、OEMの83%はサプライチェーンのサイバーセキュリティ品質保証を確認するツールに不満を抱いているとしています。
「ドイツ市場および世界中のOEMの規制対応ニーズに応えるため、私たちは自動車サイバーセキュリティの最前線に立つことにコミットしています」と、Marquardtのグローバル・サイバーセキュリティ・マネージャー、Oliver Huppenbauer氏は述べています。「サイバーセキュリティは市場での差別化要因と考えており、PlaxidityXとのパートナーシップにより、当社の『デジタルシールド』サイバーセキュリティサービス製品を補完し、セキュアなソフトウェアとエレクトロニクスを提供するリーダーになるという目標達成に貢献すると確信しています。」
自動車サイバーセキュリティに特化したPlaxidityXの専門知識は、Marquardtがパートナー選定の際に決定的な要因となりました。同社の車両アーキテクチャおよびプロトコルに関する深い理解、サイバー研究の経験、OEMおよびTier1サプライヤとの豊富な導入実績が、他の競合企業との差別化に寄与しました。
PlaxidityXのSW Supply Chain Securityは、現在Marquardtのソフトウェア開発エコシステムのコアコンポーネントとして装備されています。この製品はDevSecOpsアプローチに基づいており、製品開発の初期段階で脆弱性検出と管理を統合することが可能になります。このプロアクティブなアプローチにより、エンジニアは問題を迅速かつコスト効率良く解決することが可能となります。
また、この製品は、車両アセットを継続的に監視し、検出した脆弱性の深刻度に応じて優先度をつけて対応するため、ECUに影響を及ぼす恐れのある脆弱性に素早く効率的に対応できます。さらに、AUTOSAR SBOM(ソフトウェア部品表)の自動抽出機能により、AUTOSARベースECUのソフトウェア構成が完全に可視化され、Marquardtでは下流サプライヤーの部品も含めた監視が可能になります。SBOMに基づくアラートに加え、バイナリコードをスキャン、分析し、アラートを出す高度なアルゴリズムも搭載されています。
「Marquardt社から信頼できるサイバーセキュリティパートナーとして選ばれたことを誇りに思います」と、PlaxidityXのセールス担当VP、Zeev Farkashは述べます。「当社の製品ビジョンとロードマップは、Marquardt社の長期的なサイバーセキュリティ戦略と一致しており、今後数年にわたり、技術革新の最前線で同社のサイバーセキュリティを支える役割を果たしていきます。」
Marquardtについて
Marquardtは、1925年に設立された、ドイツのリートハイム=ヴァイルハイムを拠点とする同族企業で、メカトロニクスおよび電子スイッチやスイッチングシステムを製造する世界有数のメーカーです。同社の製品は多くの著名な自動車メーカーに採用され、操作部品、車両アクセス、ドライバー認証システム、バッテリーマネジメントシステムなどがあげられます。また、同社の製品は、家電製品、産業用アプリケーション、電動工具にも使用されています。グループで世界4大陸22拠点で約10,000名の従業員がおり、2023年度の売上高は約14億ユーロでした。同社は毎年、売上高の約10%を研究開発に投資しています。
PlaxidityX(プラクシディティ エックス)について
PlaxidityX(プラクシディティ エックス)はArgus Cyber Security Ltd.(アルガスサイバーセキュリティ)として創業しており、モビリティ向けサイバーセキュリティのグローバルリーダーです。自動車メーカー、モビリティメーカー向けにDevSecOps、車両セキュリティ、フリートプロテクションのテクノロジーとサービスを提供しています。
PlaxidityXのソリューションは、自動車のコンポーネント、ネットワーク、フリートがそのライフサイクル全体を通じて安全で規制に適合できるよう支援しています。
PlaxidityXのイノベーションとソリューションは、数十年にわたるサイバーセキュリティと自動車に関する研究に基づいており、取得済みと申請中を合わせて70件以上の特許を保有しています。
2014年に設立され、PlaxidityXは本社をイスラエルに構え、米国、ドイツ、フランス、日本、韓国、ポーランド、インドに拠点を展開しています。